インタビュー

岡田功 様

岡田さん画像

入部の動機について

 入学当時、大学ラグビーが注目されていた事もあり、本当はラグビー部に入部するつもりでした。部活見学まで行きましたが、ラグビー部には経験者が多く、スタート地点から力の差があるように感じました。その時、グラウンドの奥でアメフト部が練習しているのを見つけたのです。大学から始める人が多いスポーツなので、頑張れば直ぐに試合に出られるのではないかと思い、入部を決めました。

入部当時の部について

 入部した時は、自分達で週五回の練習メニューを考え、チームを運営していく所に新鮮さを感じました。また、中高で所属していた野球部では、一年生が三年生に口を利くなんてあり得ない世界でした。しかし、アメフト部は良い意味で先輩・後輩同士の壁がなく、とても良い印象を受けました。

自分の成長を感じた時について

 一番成長を実感していたのは、一・二年生の時です。今まで勝てなかった相手を負かすことが出来たり、出来なかったプレーが、ビデオを見て練習を重ねるうちに出来るようになったりと、少しずつ色々なことが出来る様になっていくのが、目に見えて分かりました。上級生になると、個人のスキル面において成長する事は当たり前ですが、チーム全体の事について考えていく事が増え、スキル面以外においての成長も求められます。三年生の時に、物事が思い通りにいかなくて、成長を感じられず、悩んだ時期がありました。今思うと、自分だけで考える事も大切ですが、悩んでいる事をチームや同期に話す事も大事な事であったと思います。

印象に残っている試合について

 三年生の時、北陸最終戦で福井大学に負けた試合が一番印象に残っています。四年生のQBがいなかったため、私がオフェンスを引っ張る立場として、この一戦は絶対に勝ちたいと思っていました。しかし、思い返せば、試合までにもっと出来る事があったように思えます。そして、心のどこかで「勝てるだろうな」という気の緩みが、最後までやり切れなかった事に繋がったと思います。自分にとって、反省と後悔が残る試合です。

入部して良かったと感じる事について

 部での経験が社会に出て役立っている事は、人それぞれ、たくさんあると思います。私自身で言うと、仕事をする上で、勝負時に諦めずに頑張ろうと思えるように自分の気持ちを持っていける事や、思い通りにいかず逃げ出したくなる時でも、踏みとどまって頑張ろうとする事は、部活動での経験があったからこそ出来た事だと思っています。また、チームマネジメントの能力も、組織の中で仕事をする上で、とても役立っています。

現役部員へのメッセージ

 一つの目標を達成するために、チーム全体が一丸となって、ただ純粋に自分達の多くの時間を費やしていくという環境は、社会に出てからはあまり出会えません。貴重な経験が出来ている今を大事にしてください。部活を引退した時に、「やり切った」「後悔がない」と言えるのは、とても幸せな事だと思います。皆さんは、目標に向かって走り続けている最中ですが、部活動を終えた時に後悔が残らないように、考えつく限りの事はやり切って欲しいです。どこかで困難にぶつかった時は、一人で悩んで勝手に諦めるのではなく、チームや同期を拠り所にして、たくさん話し合ってください。コロナの影響もあり、厳しいシーズンになると思いますが、気持ちを切らさずに、仲間を信じて頑張ってください。

後列右から2番目が本人

 

元のページに戻る