日: 2020年10月27日

【決意表明】トレーナーリーダー 堤麻衣

相手と直接当たったりすることのない「トレーナー」というポジションで、私は4年間アメフト部にいました。正直、アメフトを心から好きだと思える瞬間はありませんでした。4年生になり、トレーナーリーダーを務める事になった当初は、「勝ちたい」と自分自身に言い聞かせながら、本当に勝ちたい理由を見つけられていませんでした。
 
勝ちたい理由が明確に見つけられないが、4年生として、トレーナーリーダーとして、チームを勝たせなきゃいけない立場である事に使命感を背負いながら部活をしていた時は、とても辛かったです。自分なりに必死に頭を働かせて「勝つため」だけを考えるようにしましたが、勝ちたい理由は一向に見つけられませんでした。次第に、人が一生懸命に物事に打ち込むことの意味の深掘りから、人の生きる意味にまで疑問を持つまでになっていきました。考えれば考える程、部活に対するモチベーションが落ちていきました。
 
しかし、自分の部活に対するやる気の無さは簡単にコーチに見抜かれました。その方から「最後まで頑張りたい理由をもう一度考えてみろ」とアドバイスを受け、私は同期や後輩の顔を思い浮かべました。私は、みんなが試合に負けて泣いている姿を絶対に見たくない。それに気づいた時、私は自分の中で勝ちたい理由を明確に出来ました。勝ちたい理由が明確になってからは、以前悩んでいたようなことは一切考えず、今この部活でどういう終わり方をしたいか、ただそれだけを考えるようになりました。
 
少し前まで辛かったはずの部活が、今はものすごく楽しいです。仲間のために絶対に勝ちたい、そう思いながら部活に臨むと、やるべきことに必死になれるし、誰に対しても本音をぶつけられるようになりました。福井県立大戦で同期と後輩を最高の笑顔で帰らせること、このためだけに、私は今、プライドも恥じらいも捨てて部活に取り組んでいます。
 
今年のエバーグリーンも最後まで応援してくださった沢山の方々、部員個人個人の成長に本気で力を注いでくださったコーチ、OBOGさんに心の底から感謝しています。今年1年間の皆様の努力と応援の気持ちは、必ず福井県立大学を圧勝し、結果で恩返しします。

2020EVERGREEN TRリーダー
#026 堤麻衣

【決意表明】主務/マネージャーリーダー 豊福真維

最後の1年は、コロナウイルスの影響を受け、例年にはない動きばかりだったという事もあり、この4年間の中で、最も密度の濃い1年間でした。
 
思い返せば、下級生の頃の私は、グラウンドに来て業務をこなして帰るだけで、選手やチームへの関心も薄く、やりがいや、自分がチームにいる意味も感じる事が出来ていませんでした。しかし、3年生の時に、「勝たせるスタッフ」という考えを知ってから、「勝たせるマネージャー」を目指すようになりました。
 
「勝たせる」とは、自分が実際にフィールドに立ってプレイをすることがなかったとしても、チームを勝てる方向にもっていくということです。そしてそれは、マネージャーが関わる領域に境界線は1つもなく、選手、TR問わず、チーム全体に介入していく必要があることを意味します。「勝たせるマネージャー」になるためには、いかに、客観的にチーム内の負ける要素に気づいて変えることができるか、いかに勝つ為の練習をできる環境を整えられるのか、いかに周りの人に応援してもらえるチームでいさせるのか、など多くの事が必要になってきます。
 
4年生になり、リーダーになった時、自分だけが「勝たせるマネージャー」になるのではなく、マネージャーユニット全体がそうなる事を目指してきました。その中で、上手くいかずに葛藤したり、選手と意見の衝突があったり、自分の弱さと向き合わなければいけない時間が幾度となくありました。先述したように、「勝たせる」というからには、常にチームや選手が勝つにはどうするべきなのかを考え、そして、考えるだけではなく、多くの事に気づき、踏み込んでいく必要がありましたが、それをなかなか実行できない自分がいました。それを実行するためには、多くの知識と視野、嫌われる覚悟でも伝えるべきことを伝え、自分の殻を破る必要があったからです。自分の評価を決めるのは他人で、周りに認めてもらうには時間もかかるし、しんどさも伴います。けれど私は、勝たせるために、最後の最後まで自分と戦います。
 
去年の福井県立大学戦でのサイドラインからの光景は、ずっと目に焼き付いています。今年は同じ地で、必ず福井県立大学に圧勝します。絶対に負けられません。最後は必ず勝って、胸を張って、リーダーとして、4年生として、このチームを勝たせたと言えるように、試合までの残りの1日1日を積み重ね、自信を持って、選手をフィールドに選手を送り込みます。そして当日、私達スタッフは、サイドラインで共に戦います。
 
当日は無観客試合となりますが、どうか応援よろしくお願いいたします。

2020EVERGREEN 主務/MGRリーダー
#086 豊福真維

【決意表明】ディフェンスリーダー 加賀爪卓郎

去年の10月27日、福井県立大学に負けて、シーズンが終わりました。

相手のニーダウンが続き、時間が減り、ビクトリーフラワーを眺めてサイドラインに戻る瞬間、1年間の後悔全てが頭をよぎります。「あの瞬間」を味わうのは、二度と嫌だ。そう心底思います。

私がディフェンスリーダーになる事を決意したのは、「あの瞬間」での後悔、虚しさを二度と味わいたくないという恐怖と、自分ならチームを勝たせられるディフェンスを作れるという、根拠のない自信が自分の中にあったからです。

そこから1年間、私は、人に口で言う倍は自分が行動するような人間になること、目の前の1プレーを1mmでも前で止めにかかるディフェンスを作ることを目標に部活動に取り組んできました。

悩みながらも自分たちでチームを作っていくなかで、私はEVERGREENというチームが好きで、このチームに所属する先輩、同期、後輩、自分が好きで、4年間私がやってきたことに誇りがあるということを改めて思いました。

しかし、「あの瞬間」はこの思いも全て後悔に変えていく怖さがあります。こんな虚しい事は絶対にしたくない。

だから、絶対に勝つ。

試合当日は、チーム一丸となって、全てを出し切り、福井県立大学を圧倒してみせます。
是非、応援の程よろしくお願いします。

2020EVERGREEN ディフェンスリーダー
#7 加賀爪卓郎

【決意表明】オフェンスリーダー 堀恵輔

昨年の福井県立大戦から早くも1年が経ちます。
昨年の試合では1年間の積み重ねの重みを知りました。直前の1ヶ月だけ本気になって練習しても、相手に及ばなかったからです。
ですので、今年は1年間ずっとやり続けて勝つ。自分がオフェンスでチームを引っ張ろうと思い、オフェンスリーダーになりました。そしてオフェンスでは、BIOD(bring it on down/やりきる)というスローガンを掲げました。
しかし、春先から3ヶ月の自粛を余儀なくされ、チームで同じ方向を向くことが難しい時期もありました。そんな中でも今できることをやり続け、BIODの浸透を図ってきました。福井県立大学戦当日まで、オフェンスのスローガンでもあるBIODで、精一杯やり切ります。
 
この1年、僕は去年より強いオフェンスを作ることができるのか、チームを引っ張れるのか、不安でいっぱいでした。活動自粛で焦りしかなかった時期もありました。しかし、不安はおそらくずっとあるもので、今できることは不安を少しでも小さくなるように努力することだと考え、自粛期間が明けてからはチームメイトやコーチとコミュニケーションをとり、自分が至らないところを助けてもらい、不安と向き合いました。そしてチームでも、ミスをしても切り替え次のプレーを全力でやり切る姿勢が見えてくるなど、チーム全体が1プレーを無駄にしないよう次に気持ちが向くようになってきました。
福井県立大戦は去年より強いオフェンスだと証明するために、35点を勝ち取ります。
 
勝利以外は意味がないとまでは言いませんが、努力が報われるのは勝利という結果だけだと思います。4年間の自分を、そして、この1年間ついてきてくれた後輩の努力を否定して終わる訳にはいきません。目標に向けて努力してきた全てが意味のある時間だったと証明するために勝たなければならないのです。そして、4年の僕たちはチームを勝たせなければならないのです。
 
当日は無観客試合となりますが、引き続き、応援の程よろしくお願い致します。

2020EVERGREEN オフェンスリーダー
#2 堀恵輔

【決意表明】主将 金和達也

昨年の福井県立大学戦は私にとって忘れられないゲームとなりました。第4Qの終盤、7点ビハインドのなか私が投げたパスはインターセプトされました。あの時のフィールドの景色は今でも鮮明に覚えています。そして相手のビクトリーフラワーを目の前にし、私たちは敗れました。QBとしての力の無さ、オフェンスリーダー、上級生としての情けなさを痛感しました。もう二度とあんな思いをしたくない、自分がチームを勝たせると決め、主将になりました。
 
今年は大学選手権のトーナメントの変更や、コロナウイルスによる大学選手権の中止によりチーム目標を2回変更することとなりました。また活動自粛を余儀なくされ、練習すらできない期間もありました。今まで経験したことがない事だらけで色々思い悩みました。

しかし、目標や環境が変わっても、私たちには1つの揺るがない信念がありました。それが今年のチームスローガンの“As One”です。チームが1つになる、部員1人1人が主体性をもって本気でFootballに取り組む、そんなチームにしたいと思い掲げたスローガンです。この信念があったからこそ、コロナに負けずチームとして前向きにFootballに取り組めたと思います。福井県立大学戦は1人1人が死力を尽くし、EVERGREENが一体となって戦い、必ず圧勝します。
 
主将としてQBとして必ずチームを勝利に導き、昨年の悔しさを晴らします。応援よろしくお願いいたします。


 
2020EVERGREEN 主将
#6 金和達也