本気で部活動をする意味

新2年のWR/DB#19本田一晟です。

早いもので、大学に入ってからもう1年が経ちました。自分の1年前を思い返してみると、授業のこと、部活動のこと、生活のこと、と不安なことだらけでした。

しかし今はとても充実していると胸を張って言えます。全てはEVERGREEN に入ったからです。ただ、こう思えるようになるまでの1年間は目まぐるしく、壮絶な1年間でした。

アメフト部に入った理由を簡潔に言えば「1番イケてたから」。小学生からしていた野球を大学でも続ける気満々でしたが、新歓イベントは楽しいし、先輩は面白い。自分でもびっくりするくらい軽く入部を決めました。そして、この決断が自分の大学生活を大きく左右することになりました。

もちろんアメフトというスポーツに関わるのは初めてで、先輩たちも大学から始めた人ばかりだから、正直なところ、ただ「ノリがいい部活」でそこまで本気でアメフトをしているとは思っていませんでした。自分がやってきた高校野球の方がよっぽどきついだろうと高を括っていました。

しかし、その考えはすぐに消え去りました。練習参加初日から、先輩たちがアメフトに本気で取り組んでいる様子やチームの組織としてのまとまりを感じ、「本物の部活動」なんだと思いました。

とは言ってもアマチュアの1年、いきなり先輩たちほどの熱量は注げませんでした。アメフトを本気でやるということは想像以上にハードです。食べること、鍛えること、勉強すること、、、やることは多いし、バイトもしないと生活できないし、様々な理由から夏休み前はモチベーションはほとんど無くなりかけていました。辞めていく同期もいました。

しかし、そこで辞めようとはまったく思いませんでした。理由は、しんどくてもやり遂げた先には、自分の中に何かしらの形で財産として残ることを高校野球で学んだことと、初めてのスポーツで思い入れもあまりないから辞めます、というのは「逃げ」であり、逃げた自分を自分は嫌になると思ったからです。また、同期の存在も支えになりました。愚痴を言いながらでもグラウンドに向かう。1年生でも試合に出て活躍できるというチーム状況も手伝って、責任感が自分たちに生まれていたんだと思います。

それから夏合宿を終え、シーズンを迎える頃には夏休み前とはまったく違った自分になっていました。先輩たちとアメフトをしたい。そう思うようになっていました。上手くなるために、強くなるために、という芯が自分の中に出てきていました。

しかし、結果は思うようにはついてきませんでした。
秋シーズン、北陸王者決定戦での敗北。

この結果は、ちょっとの期間頑張ったくらいで望む成果は出ない、というスポーツの厳しさを教えてくれました。

1年目のシーズンの糧は何かと聞かれれば、それは悔しさと、「負けに不思議な負け無し」という教訓です。もう少し早く本気になっていればもっとできたという後悔ばかり残りました。こんな思いをするのは1年目だけで充分です。残りの3年間は毎年勝負の年。

悔しさでスタートした今年は思わぬ足止めをくらっていますが、勝負は始まっています。ひとつひとつできることから始めていこうと思います。

※この写真は活動自粛期間前に撮影したものです。

WR/DB#19 本田一晟(写真奥)