こんにちは、2年生の布施保晴です。
思い返せば入部してから二年生になるまで、あっという間の一年でした。新歓イベントのお菓子パーティーで入部を宣言したことは昨日のように思い出せます。アメフトのことなんて一切分からないのに、同期や先輩が面白そうだという理由だけで入部を決めました。
そんな自分がこの一年間アメフトを頑張れたのは「負けたくない」という気持ちを持っていたからです。同期はもちろん先輩たちにもそのような気持ちを持っていました。
この気持ちの原点は中学高校の部活動でやってきた柔道にあります。自分にとって柔道は、勝てれば気持ちがいいですが、負けると自分がやってきたことすべてが否定され、相手より劣っていると感じさせられるものでした。そんな悔しい思いをしたくないため中学高校では誰よりも練習を頑張れました。
アメフトはチームスポーツですが、切り取って見ると、ほとんどが一対一の戦いです。アメフトを始めた当初、一対一で戦う練習で先輩たちに手も足も出なくて、高校時代に味わった屈辱的な気持ちが湧いてきました。そのため、自分の負けず嫌い魂に火が付きました。早く先輩たちを倒したい。それだけを原動力に練習を乗り切り、気付けば先輩たちにもある程度勝てるようになり、試合にも出してもらえるようになっていました。
そんな中で迎えたのが昨年の、北陸リーグ最終戦の福井県立大学戦でした。どちらが勝つかわからない白熱した試合の末、金沢大学は負けました。この試合では自分の「個人」としては一対一で負けてはいませんでしたが、初めてチームとしての負けの悔しさを味わいました。試合が終わった後、周りのチームメイトが泣いているのを見て、やるせない気持ちになりました。この時味わった「もう二度と負けてこんな思いをしたくない」という気持ちが、アメフトを続けるもう一つの原動力となりました。
「一対一で負ける事の悔しさ」「チームとして敗北する事のやるせなさ」。この二つが力となって、今、コロナウイルスの影響で部活動が行えない状況でもモチベーションを保てています。いつ活動を再開できるかはわからないですが、自分自身とチームのために今できることを頑張ります。
OL/DL#91 布施保晴