克己

こんにちは、2年の成田光我です。

コロナウイルスの影響で、大学に登山(金沢大学は山の中にあるので多くの学生は登学することをこのように呼びます)できなかったり、サークルや部活の新歓に参加できなかったりなど、思い浮かべていた大学生活が送れずにモヤモヤしている新入生もいるのではないかと思います。そんな時はぜひアメフト部とオンラインでゲームをしたり、体を動かしたりしてリフレッシュしてみてください!とにかく、完全に大学が再開した時に全力で楽しめるように、今はもう少し踏ん張っていきましょう!

前置きが少し長くなってしまいましたが、今回は大学生活を送る上で、私が理想と現実とのギャップに悩んだことについて話をしようとおもいます。

もともと私は中学の時にアイシールド21という漫画を読んで、アメフトというスポーツを知り、パスをとるレシーバーの華麗な姿や、ディフェンスをものともしないランニングバックの力強い走りに魅了され、将来絶対にこのスポーツをやってみたいと思っていました。それと同時に、中学高校に比べて自由な時間がある大学では自分が興味を持ったことにどんどん挑戦したい、色々な人と交流し、自分の視野を広げていきたいとも思っていました。そして去年、金沢大学に進学し、今の皆さんと同じように期待や不安を抱えながら大学生活が始まり、私は念願のアメフト部に入ることができました。

しかし、夏ごろから徐々に自分が送りたいと思っていた大学生活と現実とのギャップを感じるようになります。アメフトは練習の他にもミーティングや筋トレなどがあり、部活動に費やす時間も増えていきました。8月の合宿を乗り越え、そこから部活動中心の夏休みを過ごす中で、理想と現実のギャップは更に大きくなっていきました。「このまま部活を続けてもいいのだろうか」、「他にもっと有意義な時間の使い方があるのではないか」と悩んだ時もありました。

それでも、今私がこのチームにいる理由は、弱い自分が許せなかったからです。なにかと理由を付け、嫌なこと面倒なことから逃げて終わる自分、なんの目標も達成せず結果も残せないまま、ただ「部活にいた」自分になるのが嫌でした。

将来、自分が描いていた理想と現実の間にずれが生じることがきっとある。その時に何の努力もせず、ただ逃げるだけの弱い自分でいたくない。そう強く思ったので私はこのチームに残ることにしました。幸いにも、このチームにはとても素晴らしい仲間がいます。私が弱い自分に負けそうな時、本気で心配して、きちんと叱ってくれる、そして「一緒にやろう」と手を差し伸べてくれる仲間がいます。まだまだ弱い自分に負けることがあるけれど、そんなときは同期や先輩方の力を借りながら克服していきたいと思います。

新入生の皆さん、大学生活の過ごし方は人それぞれです。どれが一番正しいなんて言える人はいないと思います。そんな中で自分が成長できる道を選ぶことは、将来きっと自分の役に立つと思います。

WR/LB#87 成田光我