【決意表明】主務/マネージャーリーダー 豊福真維

最後の1年は、コロナウイルスの影響を受け、例年にはない動きばかりだったという事もあり、この4年間の中で、最も密度の濃い1年間でした。
 
思い返せば、下級生の頃の私は、グラウンドに来て業務をこなして帰るだけで、選手やチームへの関心も薄く、やりがいや、自分がチームにいる意味も感じる事が出来ていませんでした。しかし、3年生の時に、「勝たせるスタッフ」という考えを知ってから、「勝たせるマネージャー」を目指すようになりました。
 
「勝たせる」とは、自分が実際にフィールドに立ってプレイをすることがなかったとしても、チームを勝てる方向にもっていくということです。そしてそれは、マネージャーが関わる領域に境界線は1つもなく、選手、TR問わず、チーム全体に介入していく必要があることを意味します。「勝たせるマネージャー」になるためには、いかに、客観的にチーム内の負ける要素に気づいて変えることができるか、いかに勝つ為の練習をできる環境を整えられるのか、いかに周りの人に応援してもらえるチームでいさせるのか、など多くの事が必要になってきます。
 
4年生になり、リーダーになった時、自分だけが「勝たせるマネージャー」になるのではなく、マネージャーユニット全体がそうなる事を目指してきました。その中で、上手くいかずに葛藤したり、選手と意見の衝突があったり、自分の弱さと向き合わなければいけない時間が幾度となくありました。先述したように、「勝たせる」というからには、常にチームや選手が勝つにはどうするべきなのかを考え、そして、考えるだけではなく、多くの事に気づき、踏み込んでいく必要がありましたが、それをなかなか実行できない自分がいました。それを実行するためには、多くの知識と視野、嫌われる覚悟でも伝えるべきことを伝え、自分の殻を破る必要があったからです。自分の評価を決めるのは他人で、周りに認めてもらうには時間もかかるし、しんどさも伴います。けれど私は、勝たせるために、最後の最後まで自分と戦います。
 
去年の福井県立大学戦でのサイドラインからの光景は、ずっと目に焼き付いています。今年は同じ地で、必ず福井県立大学に圧勝します。絶対に負けられません。最後は必ず勝って、胸を張って、リーダーとして、4年生として、このチームを勝たせたと言えるように、試合までの残りの1日1日を積み重ね、自信を持って、選手をフィールドに選手を送り込みます。そして当日、私達スタッフは、サイドラインで共に戦います。
 
当日は無観客試合となりますが、どうか応援よろしくお願いいたします。

2020EVERGREEN 主務/MGRリーダー
#086 豊福真維