2025年度主将金森より最後のご挨拶

2025 年度 EVERGREEN の主将を務めました、金森洸成です。
10 月 19 日に行われた富山大学戦をもちまして、今年のシーズンが終了いたしました。


 今年は「王座奪還」を目標に掲げ、全国大会に出場してこの 2 年間の悔しさを晴らすため、日々努力を重ねてきました。しかし、力及ばず目標を達成することはできませんでした。親身になって指導してくださった津幡さん、尾辻さん、そして多くのコーチの方々、最後までついてきてくれた後輩たちを全国の舞台に連れていけなかったことが、本当に悔しくてたまりません。それでも、この 1 年間、何の不自由もなく練習に打ち込むことができたのは、EVERGREEN に関わってくださったすべての方々の多大なるご支援・ご声援のおかげです。
心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


 今回の敗因は、私たち自身の「取り組みの甘さ」でした。“フィニッシュ”にこだわって 1 年間取り組んできたつもりでしたが、いざ試合になると、苦しくなった瞬間に笛が鳴る前にドライブを止めてしまう。RB が相手にパックされてまだ倒れていないのに、全員で押し込もうとしない。結局、言葉だけで終わっていました。私自身、もっと普段の練習から「本当にこのレベルで北陸を圧倒できるのか」という視点を持ち続け、行動に移すべきでした。そして、自分たちが目指す“理想のレベル”を明確に伝えられていなかったこともチーム全体の甘さにつながったと感じています。目標としていた全国という舞台はより高いレベルの相手と力をぶつけ合い、個人としてもチームとしても大きく成長できる場所です。だからこそ、来シーズンは必ずその舞台に立ち、自分たちの積み上げてきたものを証明してほしいと思います。


 4 年間を通して感じた EVERGREEN の良さは、選手もスタッフも関係なく、全員がフットボールに真摯に向き合う姿勢にあります。選手は自分の課題を自分で見つけ、次の練習で克服しようと努力する。地味だけれど、成長に欠かせない大切な姿勢です。そしてスタッフは、選手が試合で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、担当選手の弱点を分析し、徹底的にサポートしてくれます。チームのために頑張ってきたその努力は、必ず結果として表れてくると思います。ただ、同時にその時間は無限ではありません。引退した今、私にはいくつもの後悔が残っています。「あのとき、苦手から逃げずにもっと努力していれば」「あのとき、もっとチームを本気で変えようと動いていれば」——そう思う瞬間がたくさんあります。きっと、どんな結果であっても後悔は少なからず残るものです。けれど、その後悔を少なくすることはできます。来シーズンまで残された時間は約 10 か月。一日一日の積み重ねが結果を決めます。どうかその時間を大切に、フットボールに全力で向き合ってください。

 

 最後になりますが、EVERGREEN を応援してくださったすべての皆様、1 年間本当にありがとうございました。皆様のご声援・ご支援があったからこそ、私たちは最後まで全力で戦い抜くことができました。コーチの方々にも多くのご迷惑をおかけしましたが、最後まで熱心にご指導いただき、心より感謝しています。

そして後輩たち。問題も多く、たくさんの不安を抱かせてしまったと思うけど、最後までついてきてくれて本当にありがとう。現在、新4 年生を中心に来シーズンへ向けた準備がすでに始まっています。向上心の塊のような彼ら
なので、必ずやってくれると確信しています。どうか引き続き、2026 年度 EVERGREEN への温かいご支援・ご声援の程よろしくお願いいたします。


2025 年度 EVERGREEN 主将
金森洸成