北陸リーグもついに残すところあと一戦、福井県立大戦のみとなりました。目標達成のために絶対に負けられないと同時に、僕達EVERGREENにとっては毎年特別な思いを持って総力を注ぐ最終戦です。そんな試合を前にした今、今年を振り返りながら意気込みを綴らせていただきます。
僕はキッキングチームのリーダーです。今年度チームが始動した際にリーダーに立候補したのは、二年連続で敗北した九州代表校の西南学院大学にもう負けたくない、勝ちたいという強い思いが理由でした。僕は二試合ともパンターやDBとして出場し、TDやパントブロック等散々にやられました。勝てるチームにしたい、そして特にキッキングにおいてそれができるのは、二年間フィールドで悔しさを味わった自分だと思いました。
昨年一昨年の失敗を繰り返さぬように、そしてクオリティーをそれ以上にするために、アサイメントを追加したり、試行錯誤を重ねてシステムを変更し、日々の練習で精度を上げてきました。しかしうまくいかなかったことも多く、非常に苦しい時期もあったのは事実です。人が少なく、ほぼ全員が両面という状況でどうやってクオリティーを上げていくか。去年の主力がいなくなったスキル選手の層をどうやって厚くするか。練習方法や想定、準備の甘さを他人に気づかされ、自信を無くした時もありました。それでも、「勝ちたい、もう負けたくない」という気持ちでここまでやってきました。
シーズンインして、思うことがあります。何事においても絶対が無いように、絶対に試合に勝てる、ということはありません。だからこそ、「絶対」に近づくために、試合の想定、リスク管理は欠かせません。どうやったら勝てるか、負けないか。不意をつかれて負けるとしたらどんなパターンか。モメンタムを持っていかれるとしたら、あるいは持っていくのはどんな場面か。想定出来てないことはないか。
「もう絶対に大丈夫」という自信を持てることはありません。だからいつも、僕の中の不安は消えません。それでも毎日考えて、練習でリスクを潰していく。この作業が勝利に結びつくと信じて、日々練習しています。
キッキングが試合の中で占めるプレー数はオフェンスやディフェンスに比べたら小さいものです。しかし、試合の流れが変わる場面には必ずキッキングが絡み、勝ち負けを左右します。キッキングでこそ、上に書いたような想定やリスク管理をどこまで時間をかけて詰められるかが大切だと思っています。残された時間は少ないですが、今シーズン最高のクオリティーに仕上げます。
10/27福井県立大戦
楽な試合ではありません。幾度となく訪れるであろう苦しい場面で、安定感のあるキッキングチームが必ずモメンタムを引き寄せ勝利をつかみます。ご期待ください。
応援よろしくお願いします。
2019EVERGREEN キッキングリーダー
#37相崎展輝